Google ― ネット覇者の真実

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「Google – ネット覇者の真実」最近自分が読んだ本のタイトルである。内容がとても興味深く、面白かったので紹介したい。

内容はタイトルに現れているように「Googleの総て」。秘密主義だと言われるGoogleに唯一取材許可を得た著者「スティーブン・レヴィ」が潜入し、あらゆる情報を収集し本にしている。

本の全体的な感想を簡単に述べると、「この本を読むことで、Googleがますます好きになった。Google創業者二人の性格、Googleの社風、Googleのモットー、Googleの目指している世界観、それらすべてがものすごい気に入った」

この本には、

  • 世界をより良くしようとしたGoogle
  • 客観データこそが人を説得できる唯一のものだと信じたGoogle
  • 金儲けよりも、人に良いことをすることを目指したGoogle
  • そして、それを初期は実現出来ていたGoogle
  • 株式が公開されることによって、莫大な資金が手に入り、保守的になってしまったGoogle
  • それでも、革新を続けようと努力し、改革を行ったGoogle
  • データ主義をアメリカ政治の世界に持ち込もうとしたGoogle
  • 膨大なデータ、テクノロジーによって中国をも変えようとしたGoogle
  • そして、アメリカ政治、中国を変えるのは難しいと悟ったGoogle
  • IT界の巨人となり、設立当初とはいくらか社風が変わってしまったGoogle
  • それでも世界をより良いものにしようと努力し続けるGoogle

これらが総て記されている。総じると「理想を追い続けるGoogle」ということになるだろうか。

この本によれば、Googleは「世界中のあらゆるデータを収集し、人工知能を手に入れる」というとてつもないプロジェクトを進行中のようである。そして、もちろんそれは世界を「より良い世界」へ変えるためであり、Googleが儲けるためでも、人々から自由を奪うものでも、人々をコントロールするものでもない。Googleの非公式社是に「邪悪になるな(Don’t be Evil)」というのがあるそうだ。Googleが巨大になるにつれ、世界中のあらゆるデータを収集するにつれ、この社是はGoogleを苦しめる物にもなった。しかし、創業者であるサーゲイ・ブリン、ラリー・ペイジはそれでも「邪悪になるな」をモットーにし、世界をより良いものにすることを目指している。

検索業界で圧倒的なシェアを手に入れたGoogleであったが、ネットの世界は今やFacebookやTwitterを始めとするソーシャル・ネットワーキング・サービスの方が主になってきている。GoogleはSNSの分野で遅れをとっている。また巨大企業になったGoogleはより保守的な考え方に傾いてしまっている。今後、SNSの世界やスマートフォン、そしてネットの世界でGoogleがどのような役割を果たすのか、社是「邪悪になるな」を崩さずにいられるのか、興味深く見守っていたい。

この本にはそのようなことが色々書かれている。ここに書いている以外にも、多くの興味深いことが書かれていた。ネットに興味がある人、ネットに興味がなくても政治に興味がある人、それ以外にも本を読むのが好きな人、どんな人でもこの本はとても面白い知識を提供してくれるはずだ。Kindle版や原語版もあるので、英語で読みたい方は原語版を買ってみるのもいいだろう。

グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ

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In The Plex: How Google Thinks, Works, and Shapes Our Lives (English Edition)

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