中国は本当に平和的発展を目指しているのか

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こんにちは、中国に「語学」留学しているアメンボです。中国の学生と政治的な話をする際、多くの学生は「中国は平和的発展を目指しているのであって、他国を侵略することは『絶対』に無い」といいます。さて、中国は本当に平和的発展を目指しているのでしょうか。

中国のGDPは2013年にドル換算で日本のGDPの2倍になりました。2010年に日本のGDPを抜き、世界第二位の経済大国に上り詰めた中国ですが、わずか3年で日本のGDPの2倍になりました。もちろん、これはドル換算によるもので、アベノミクスによる円安などが大きく影響していることは否めません。しかし、ここ数年中国は年率10%近くの経済成長を達成しており、今や世界の中で米国に次ぐ経済大国となったことは事実です。

さらに、中国の2013年国防予算は約12兆円にも登り、国防費でも米国に次ぐ世界第二位になっています。また、日本の国防費と比べると3倍近くにものぼります。

さて、このように経済成長を遂げ、年々国防予算を高めてきている中国ですが、中国の発展は東アジアの安全にどのような影響を与えるのでしょうか。公式には、「中国の平和的発展のためであり、決して他国と軍備を競わず、いかなる国にも脅威を与えることはない」とされています。(サーチナ、2012

また、今、自分は中国に留学しているのですが、現地の学生と政治的な話をする際、彼らは決まって「中国の発展は平和のためであり、地域社会に緊張をもたらすことはない」といいます。もちろん、反日的な中国の学生と交流することは難しいので、これが一般的な中国人の見方ということはできないと思います。しかし、少なくとも、平和的発展を望んでいる学生のほとんどが、「中国の発展は決して地域社会に緊張をもたらすことはない」と信じているのは事実だと思います。

しかしながら、近年、中国は日本の尖閣諸島、フィリピンの南沙諸島などで領土問題を引き起こしています。さらに、尖閣諸島の問題では、日本の海上保安庁の船へのレーダー照射、更には防空識別圏の一方的な設置などで東アジア各国に不安を与えています。

この事実だけでも、中国の国防費増大は決して地域社会の平和のためではなく、中国国家の領土拡大戦略の一部であることがわかります。特に、尖閣諸島や台湾の問題では、太平洋への進出を目指している中国にとっては戦略的にとても重要となります。

加えて、近年、中国のメディアでは日中開戦に関するニュースが多く報道されており、その中でも中国の人民解放軍対自衛隊が戦った場合、中国が勝利し日本は全面的敗北をするというものがよく見られます(新華経済新浪军事ニュース)。

さて、このような報道に対し、「中国はただ吠えてるだけに過ぎない」、「自衛隊の能力を過小評価しすぎている」など様々な見方ができますし、また人民解放軍の能力や自衛隊の能力に関しては様々な見方があります。さらに持っている能力と、実際に開戦した際の結果はまた違ってくることもあるでしょう。しかし、ここでは「中国の平和的発展」という観点から見てみたいと思います。

人民解放軍対自衛隊のシミュレーションで日本が全面的な敗北を被るというシミュレーションはある意味日本への「警告」でもあります。警告というより「脅迫」と言ったほうが良いかもしれません。自国の能力を誇示し、誇張してメディアに伝え、海外に発信することで、他国に中国を恐れさせることができます。さらに、日本やフィリピンなど領土問題を抱えている国との間では、交渉を有利に進めることができます(かもしれません)。従って、日本やフィリピンなどは中国に対してはっきり発言することが難しくなり、結果的に領土を取られてしまうということもあるかもしれません。

中国のメディアや軍事専門家などによる日中開戦シミュレートは他国を脅迫する目的がないわけではないと思います。むしろ多分にその目的が含まれているはずです。

では、これらの報道を踏まえた上で、中国は「平和的発展を目指しており、他国に緊張をもたらすことは無い」と言い切れるでしょうか?答えは断じて否です。

中国は公式には「他国を侵略することはない」とは言っていますが、メディアの報道、日中開戦シミュレート、国防費の肥大化、尖閣諸島や南沙諸島などの問題など、様々な点で中国の発言が「嘘」であることが明らかです。中国は決して平和的な発展を目指しているのではありません。むしろ、中国は近隣諸国へ緊張を与えているのです。

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