貿易 資格試験

【一発合格】貿易実務検定B級の内容と難易度について

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2年ほど国際物流会社で実務経験を積んだのち、初めて貿易実務検定B級を受験しました。貿易実務検定は新A級、B級、C級の三段階に分かれていて、貿易実務に携わる事務作業で必要な能力を問われる試験です。私が受験したのはB級です。初めての受験でしたが無事一発合格することができました。無事合格することができたので内容や難易度、合格率などを記事にしました。

サクッと説明:難易度と勉強時間は?

貿易実務検定B級は日本貿易実務検定協会の実施している試験で、貿易実務にかかわる試験で2番目に難しいとされる試験です。難易度としては、おおむね1~3年の貿易実務経験のレベルで、合格率は4割~5割で推移しています。

合格率からみると、そこまで難易度の高い試験ではありませんが、内容としては貿易実務に関する英語が3割占めており、合格するためには英語能力は必須の試験となります。

合格率 4割~5割
貿易知識 貿易実務1~3年程度
英語レベル TOEIC 700点
勉強時間 1ヵ月~
合格点 210点(7割)

勉強時間としては、経験者でかつ英語能力がある(TOEIC700点以上)前提であれば、1ヵ月きちんと勉強すれば合格できるでしょう。詳細については別項で詳しく解説します。

なお、勉強方法やおすすめの参考書については別記事で紹介していますので、併せて確認してみてください。

一発合格!貿易実務検定B級の勉強方法とおすすめの参考書

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徹底解析:貿易実務検定B級とは?

貿易実務検定とは、貿易に関する知識や能力を測定する検定試験です。民間資格で、貿易実務検定B級は1年に3回実施されています。

難易度について、公式サイトでは、

レベル 概ね、1~3年以上の実務経験のレベルです。貿易実務経験者の中堅層を対象としています。

となっています。私自身、2014年9月に物流系の貿易会社に就職し、1年半ほどたっていましたので、レベルとしては十分対応可能な試験かなと思い受験しました。

内容としては、一連の貿易にかかわるあらゆる事柄についての能力が問われ、B級からは売買契約の流れや地政学上の知識、社会情勢に関する質問も出てきます。また、業務で必要になると思われる英語の問題も出題されます。したがって、単に貿易といっても英語や社会情勢など幅広い(?)知識が要求されるのです。

貿易実務検定B級の難易度と合格率

貿易実務検定の合格率は日本貿易実務検定協会が毎回公表しています。最近では40%~50%で推移しています。合格率からみると、難易度はそこまで簡単ではないですが、そこまで難しいものでもないといった形になるかと思います。

貿易実務検定B級の難易度がおおむね貿易実務に1年~3年携わってきたレベルとされています。1年~3年と幅があるのは同じ貿易実務でも業務に幅があるからではないでしょうか。私自身、2年弱(正確には1年半)貿易実務に携わり、1発で合格することができました。業務以外での勉強時間としては、そこまで多くの時間は割きませんでした。受けることを決めてから、受験するまでは機関として1ヵ月、実質的な勉強時間は30時間前後でした。経った30時間前後の勉強で合格できたのは、英語が得意であったことと日々の業務で先のことまで考えて作業していたのが理由だと思います。

貿易実務検定B級の内容

と、堅い話はここまでにして置き(笑)、、、今回私が受けたB級についての感想を書きたいと思います。

B級は前述したように1. 貿易事務、2.貿易事務英語、3. 貿易マーケティング の3項目に分かれています。合格点は300点満点中7割前後取れれば合格と言われています。それぞれのセクションでの正答率は問われませんので、得意分野で得点を伸ばしておくことが合格への近道になります。

なお、各項目のスコア配分は、

貿易実務 150点
貿易実務英語 100点
貿易マーケティング 50点
合計 300点

となっており、上記の通り英語が3割を占めています。合格点は7割の210点とされています。7割で合格ですので、英語以外の部分で満点であっても英語ができなければ合格することはできません。したがって、貿易知識のみならず英語力も習得する必要があるのです。

貿易実務分野

B級の貿易実務分野では、大きく売買契約、運賃契約(CIFやFOBなど)、決済(LC決済など)、輸送時の保険(カバー範囲など)について問われます。ある程度貿易業務を経験した方であれば、少し勉強すれば何とかなる分野だと思います。

英語分野

英語分野では、貿易用語の定義を英語で選択、貿易に関するメール取引の翻訳(選択式)となっていました。ここに関しては、英語の知識だけでも8割ほど解くことができます。英語が苦手だとちょっと苦労するかと思いますが、英語が得意な人によっては得点の稼ぎどころです。専門知識は多少必要になりますが、それよりも英語力に注視したほうが良いと感じました。

英語の難易度としてはかなり高めの印象でした。TOEICですと700点以上ないと厳しいかなと感じました。したがってTOEICで700点以下の場合、貿易に関する知識に加え、英語能力の向上も合格には必要な勉強となります。

貿易マーケティング分野

マーケティング分野では、ある地域(自分が受けたときは、インド、スリランカ)に関しての一般常識が問われます。ここも日々新聞を読み、ある程度の地理を把握していればさほど難しくないと思います。個人的には貿易実務分野を重点的に対策すれば合格できる試験だなと感じました。

まとめ

貿易実務検定B級は貿易実務に関する知識を問われる試験です。貿易に関する仕事をしている方は取っておくとよいでしょう。また、貿易業界での就職や転職を考えている場合、特に実務経験がない方や短い方は取っておくことで有利になりますので挑戦してみてください。

貿易実務検定B級の受験を考えている方は、勉強方法やおすすめの参考書を紹介している記事も併せて確認してみてください。

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