ツイッターで詳細予告しておきながら、大分記事を書くまで時間がかかってしまいました。
さて、内容を簡単に説明すると、Yahooオークションで出品したiPhone 4Sが正規ではなくメール経由で購入したいと連絡が来ました。希望額も非常に魅力的だったので、うっかり了承してしまい、商品を送ってしまったのです。
経緯
さて、詳しく説明すると、iPhone 4SをYahooオークションで出品したのですが、「海外配送可、英語対応可」と記載していたので多くの外国人から連絡が来ました。ほとんどの場合、SIMロックがかかっているといったら、そこで終わったのですが、1件だけ1500ドル払うのでどうしても売ってほしいといってきたのです。
ちょっと怪しいな?とは思ったのですが、魅力的なオファーだったので詳しく聴いてみることにしました(←やめとけよっ!)。ということで、理由を聞くと、リーズナブルな内容だったので売ってしまうことにしました!(バカか!)。
支払いについて
支払いは海外なので、どうしようかと相談したところ、PayPalで払うとのことでした。自分自身PayPalのアカウントは持っていたので、じゃぁお願いねということで、支払ってもらいました。iPhone SE 16GBが1500ドルで売れるなんてすごくないですか?送料を含めたとしても、1500ドル=約15万円ですからね!目がくらみました(笑)。
ということで、PalPalで払ってもらい、実際にPayPalからも支払い完了のメールが届きました。その時のメールがこちら↓
めっちゃよくできてないですか?これじゃぁだまされるのも無理ないですよね(笑)。PayPalからもメールが来たし、これで後は配送するだけ、と思い配送準備にとりかありました。
気になった点
配送準備にとりかかったのは良いのですが、どうしてもちょっと気になることがありました。メールには「48時間以内に商品を発送してください(You have 48 HRS from the date of the transaction to go ahead with the Shipment Procedure.)」的な文言がありました。
実は入金(メールの確認)をしたのは祝日の前日で(受信は午前中の時間)、祝日明けの朝いちばんで配送処理を行わなければ間に合いません。しかもFedEx希望だから、一番近くの営業所でも3時間はかかる。。。。うーん、しかも朝一で出して、FedExの追跡番号をPayPalできちんと処理できるのだろうか??。。
気にはなったものの、あまり時間もないので商品を送ることにしました(考える時間を与えない、詐欺の常套手段ですね)。ということで、商品とInvoiceを準備し、祝日明け一番に最寄のFedExへ持ち込みました。そして、追跡番号をもらい、PayPalへ送信。完全に終わりました。。。。
PayPalへ確認
ただ、48時間のタイムリミットが迫っていたので、PayPalに電話し、きちんと処理をしてもらえるよう確認をしました。
す・る・と、、、、
なんと、自分のアカウントで最近の取引はないとのこと!?
自分:えっ??もう一度確認しますけど、入金もないんですか?
PayPal:ありません。加えて言うと、48時間以内に配送処理が必要になるなどのオプション等はありません。
なんてことだ。。。詐欺だったのだろうか。
自分:ちなみにですけど、epaypalonline.comはPayPalのメールアドレスで間違いありませんか?
PayPal:いいえ、そういったドメインは使っておりません。ただ日本では使っていないだけで、アメリカでは使っている可能性もあるのでそちらへ確認してみてください。
ということで、アメリカのPayPalにも念のため確認することにしました。(っていうか、この時点で配送ストップしろよっ!)
自分:Hello, is epaypalonline.com is PayPal's official domain ?
PayPal:No, we're not using epaypalonline.com account. Neither we do not request you to proceed shipment within 48 Hours.
細かい文言は覚えてないですが、大体こんな感じの内容です。
ということで、詐欺確定!まじか!怪しいとは思ったけど、やっぱり詐欺だったのか!急いでFedExの営業所へ戻り、配送を止めてもらいました。この間1時間ぐらいでしたので、配送は簡単に止めることができました。
ふー、何とか詐欺にあうのをぎりぎり防ぐことができました。危うくiPhone 4S 16GBを失うところでした(汗)。怪しいなら、もっと疑ってかかるべきでしたね。今後の教訓になりました。
WHOIS情報確認
ちなみに、その後気になったのでepaypalonline.comのドメイン情報を調べてみることにしました。WHOIS情報といって、基本的にはすべてのドメインの管理者はウェブ上で公開されるようになっています。
WHOIS情報を調べてみると、、、
paypal.com
Registrant:
Host Master
PayPal Inc.
2211 North First Street
San Jose CA 95131
US
epaypalonline.com
registrant-firstname: Frank
registrant-lastname: Bourke
registrant-street1: 7962 La Mirada Dr
registrant-pcode: 33433
registrant-state: FL
registrant-city: Boca Raton
registrant-ccode: US
registrant-phone: +1.6079628866
registrant-email:
赤字のところが重要ですね。登録者が個人名(Frank Bourke)になっています。しかも、登録日が2011年9月。何とも新しい。
ちなみに、正規のPayPalドメインのほうは
Domain Name: PAYPAL.COM Registry Domain ID: 8017040_DOMAIN_COM-VRSN Registrar WHOIS Server: whois.markmonitor.com Registrar URL: http://www.markmonitor.com Updated Date: 2016-10-22T23:50:30Z Creation Date: 1999-07-15T05:32:11Z Registry Expiry Date: 2019-07-15T05:32:11Z Registrar: MarkMonitor Inc.
となっていました。登録日が1999年、さすがに古いですね。また、きちんと連絡先として、PayPalと書いてありました。
ということで、落札詐欺以外にもフィッシング詐欺など、WHOIS情報は知っておくと便利なので、気になったらちょっと調べてみてください。
WHOIS情報を調べるのは、こちらでできます。
WHOIS 情報について詳細は、Wikipedia を参照ください。
3月26日 追記
調べてみると、この手の詐欺は「ナイジェリアの手紙」といって結構有名らしいですね。Yahooオークションで、iPhoneに限らずゲーム機など電子機器をお金を払うといって商品を送付させるらしいです。Wikipediaにも細かく乗っていました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ナイジェリアの手紙
ちなみに、iPhone 4Sは再出品して無事に日本の方へ売ることができました。その際もまたナイジェリアの手紙が来ましたけどね(笑)
その後も、何度かオークションを使っていますが、ほぼ毎回同じようなメールが来ます。ということは他の出品者にも来てるんでしょうね。大丈夫かとは思いますが、皆さんお気を付けください。