こんばんは、お久しぶりです。パソコンが雨にやられてしまった記事、書いたと思ったのですが、書いてなかったみたいですね。ということで、この記事の後、パソコンが雨にやられてしまった話を書きます。ご期待下さい!(笑)
さて、記事が前後してしまいますが、ノートパソコン(VAIO SE VPCSB19J)が雨に濡れてしまっていこう、パソコンの調子が悪いのです。まぁ雨に濡れれば当たり前ですよね。ウイルスにやられたのか、ネット環境が悪いからなのか、わかりませんが。症状としては、最もひどいのがCPUファンが最高速度で常に回転していること、パソコンの温度が異常に熱くなってしまっていることです。CPUファンが高速で回転しているため、バッテリを充電することができず、ずっとコンセントを指しているのになかなか充電できませんでした。ひどいときはコンセントを指しているのにバッテリ残量が減っていくというありさま。あまりにもひどいのでCPUのグリスを塗りなおして熱効率が良くなるか試してみました。結論から言うと、塗りなおして回復しましたよ!
※残念ながら写真撮影を忘れてしまったので、単なる備忘録のようになりますが、ご了承ください。
ちなみに、雨に濡らしてしまったという記事はこちら。
https://blog.ventzana.com/2014/08/1682/
CPU温度が異常に高い―原因を推測してみた
さて、冒頭に書いたようにCPU温度が異常に高い状況(というかファンが永遠に回り続けている)がずっと続いていました。夏なので気温が高いためかとも思いましたが、クーラーの効いてる部屋でも変化がありません。結果電気は食うし、作業効率も悪いので気になってCPUの温度を測ってみることにしました。
CPU温度計測
CPUの温度を測るソフトは色々ありますが、私はRealTempというソフトを使いました。このソフトを使ってCPUの温度を測ってみると、常時60度強。ちょっとでもCPU使用率が高まると、簡単に90度を越えてしまいます。また、CPU使用率が100パーセントになると、温度も100度近くまで高くなっていました。
とは言っても、CPU温度を測るのはこれが初めてです。さすがに100度は異常ですが、正常なパソコンがどの程度なのか検討もつきません。そこで、別の正常なノートパソコン2台の温度も図ってみることにしました。すると、2台ともアイドル時が50度前後、CPU使用率を100パーセントに高めても70度を超えるか超えないかぐらいでした。
ということで、明らかにVAIOのCPU温度は高すぎる。しかもCPU使用率が100パーセントではなくてもファンが最高速度で回転してしまう。うーん、これは熱効率が悪くなっている以外考えられないけれど。。。心当たりはないものだろうか。。
ありました。去年、雨にパソコンがやられてしまったとき、乾燥するためにパソコンを一度分解したことがありました。ノートパソコンは設計がギリギリに作られているため、一度分解してしまうと、熱効率が悪くなってしまうと聞いたことがあります。もしかしたら、分解してしまったために熱効率が悪くなってしまったのかもしれません。もしくは、雨によってCPUグリスが劣化してしまったとか。あるいはCPUクーラーがほこりで熱を放出しなくなってしまったとか。これぐらいでしょうか。
原因がCPUグリスの劣化である場合、CPUグリスを塗り直せば回復するかもしれません。
ということで、自分の立てた仮説が正しいか証明すべく、CPUクーラーを掃除&CPUグリスを塗り直してみることにしました。
正常なCPU温度範囲
ちなみに正常なCPU温度が気になったのでいろいろ調べてみました。CPUの種類や使用時の気温などにも左右されますが、最近の、最近のCPUは非常に効率よく作られているため40度前後が多いようです。CPU使用率が100パーセントでも60度前後に保たれているケースが多いようです。
したがって、正常な範囲としては40度~70度弱程度を目安にするとよいでしょう。旧式のCPUの場合はさらに上がるもの(Pentium 4など)もありますが、最近(ここ5年前後)のパソコンであればこの範囲であれば問題は無いでしょう。
ただし、通常時で70度や、CPU利用率100パーセント時で90度超を保つようであれば、熱効率が悪化している可能性があります。ファン回りのほこりの除去やCPUグリスの塗りなおしなど検討するとよいでしょう。
CPUのグリスを塗りなおす
CPUグリスを塗りなおす、といってもCPUグリスなんて塗ったことないし、どんなグリスがいいのかわからない。ということで、ネットで調べた結果、一番ポピュラーなサイズ GC-EXTREME
今回使用したのは、サイズ GC-EXTREME、扱いやすい上、グリスを広げるためのヘラも付属しています。
VAIOの分解
ということで、VAIO SE 購入後、二度目の分解を行いました。分解の際、参考にしたのは「SONY専門店」というブログです。前回、内部を乾燥させるため、一度分解していたので、さほど苦労なく前回と同程度までは分解できました。しかし、ここからが問題です。前回は、CPUを外すところまで分解しませんでしたが、今回はCPUのグリスを塗るのが目的です。最低でも、CPUクーラーは外さなければいけません。
VAIO SE は大画面(15インチ)でありながら、薄く作られており、大画面モバイルパソコンとして売り出されていました。ですので、通常の15インチノートよりも精密にできています。CPUクーラーを外すまで、実に2時間もかかってしまいました。
CPUクーラーを外すと、下にはCPUとGPUがありました。CPUとGPUを一つのクーラーで冷やしているため、両方が高温になると、必然的にクーラーの負担が高くなるのですね。最近のノートパソコンのCPUは交換できるようにハンダ付けされていないとのことでしたが、私のVAIO SE (VPCSB19J)のCPUはハンダで固定されていました。従って、CPUの交換はできません。交換する場合はマザーボードごと交換することになります。
CPUの掃除とグリス塗り
さて、そんなことはさておき、CPUクーラーの下には、CPUとGPUがありグリスがだいぶはみ出ていました。このグリスを塗りなおすわけで、まずは古いグリスを拭き取らなければ行けません。エタノールの入っているウェットティッシュを使って丁寧に拭いていきます。本来塗るべきところではなく、はみ出て塗られていたので、きれいに拭き取るのが大変でした。CPUとGPUのグリスをきれいにしたあとは、クーラー側の掃除です。同じくグリスを拭き取り、ファンのほこりを拭き取ります。全部で1時間かかりました。
全てきれいに拭き取ったところで、いよいよグリスを塗る作業に入ります。なんといっても、初めてな作業なので、緊張します。ですが、最初に塗られていたグリスがはみ出ていたので、少しはみ出てもいいだろうぐらいの気持ちでグリスをCPU、GPUにつけました。それをヘラを使って伸ばします。なるほど、ヘラを使ってもうまく伸ばすのは難しいです。下手すると、グリスがヘラについてしまって、伸ばすどころが、CPUを拭き取ってしまうことになります。注意しながら、何度かやり直し、ついにきれいに塗ることができました。
そして、元通りに組み立てていきます。一番心配なのが、元通りに組み立ててもパソコンが起動しなくなってしまうことです。それだけはないようにと祈りながら、組み立てていきました。そして、組立終わりました。
CPU交換の効果は?
さて、起動するでしょうか?
恐る恐る、電源ボタンを押します。電源が入り、画面にVAIOの文字が現れました。ここでホッと一安心。あとは、OSがきちんと起動すればOKです。起動は順調にすすみ、無事起動が終わりました。
とりあえず、分解によるPC故障は避けられた模様。
あとは、CPUの温度が冷えるかどうかです。
RealTempを起動して、温度を見てみると。。。。。
驚くべき事に40度まで下がっています!しかも、一番冷えたときは35度まで下がりました!グリスを塗りなおす前は、下がっても60度でしたので、驚くべき違いです!あとは、CPUやGPUに負担をかけたとき、温度がどこまで上がるのか測ってみれば完了です。とりあえずベンチマークテストソフトを使って、CPUとGPUに負担をかけます。CPU使用率が100パーセントでも、温度は70度ちょっと、最高でも83度までしか上がりませんでした。またアイドル時の温度も50度前後から、60度弱の間で推移しています。これで本来の能力を取り戻したと言えるでしょう。
CPUに負荷がかかっても、温度が上がらないようになったおかげで、パソコンが静かになりました。これで、今年の夏も無事過ごせそうです(笑)
本当は分解時に写真などとっていれば良かったのですが、そこまでする余裕がありませんでした(笑)CPUファンがうるさいという方、腕に少し自信がある方は、CPUやGPUのグリス塗り替えに挑戦してみるとパソコンが静かになるかもしれませんよ?通常はグリスの塗りなおしまでは必要なく、多くの場合ファンの掃除で回復しますがね♪
注意:ノートパソコンはデスクトップパソコンよりも精密に作られています。また、分解すると、メーカーのサポートを受けられなくなってしまいます。壊れてしまっても良いという方のみ、挑戦してください。