モロッコはシャウエン、マラケシュ、ワルザザート(サハラ砂漠)など日本ではそこまで知名度は高くありませんが、ヨーロッパ人にとってはバカンスを過ごすのに最適な観光目的地となっています。Moroccoは発展途上国ではありますが、アフリカ大陸初の高速鉄道LGVをひくなど、アフリカの中では比較的鉄道網の発達している国です。
特に高速鉄道LGVが開通してからは北のTangerから最大都市カサブランカまでのアクセスが2時間ちょっととなり、非常に短時間で移動ができるようになりました。そこで本記事ではモロッコ主要都市をめぐるのに欠かせない鉄道を使うのに知っておくべき基本的な情報、切符の購入方法などをわかりやすく解説します。
モロッコを鉄道で移動する場合まず知っておきたいこと
モロッコ最大都市カサブランカ(Casablanca)、首都ラバト(Rabat)、最大観光地マラケシュ(Marrakech)、北の玄関タンジェ(Tanger)は下記のように鉄道で結ばれています。タンジェからカサブランカまでは高速鉄道も開通し、非常に短期間での移動が可能になりました。
主要都市間の所要時間と料金の目安
- カサブランカ―マラケシュ:2時間40分/2ndクラス 146 DH・1stクラス 150 DH
- カサブランカ―ラバト:50分~/2ndクラス 40 DH・1stクラス 70 DH
- カサブランカ―タンジェ(LGV高速鉄道の場合):2時間10分/2ndクラス 197 DH・1stクラス 299 DH
- カサブランカ―フェズ:3時間52分/2ndクラス 152 DH・1stクラス 165 DH
緑の丸は高速鉄道LGV(Al Boraq)の到着駅です。最大都市マラケシュへは通常の鉄道のみで、2019年8月現在は高速鉄道は開通していませんが、開通に向けて工事が進んでいますので近い将来より便利になることでしょう。
現在、鉄道の開通しているのは図中赤色の線で結ばれている都市のみで、その他の都市へはJRの高速バスのように、モロッコのONCFが運航する高速バス(Spouratour)で接続されています。Spouratourのほか、CTMや私営バスも走っています。それらの違いについては別記事で紹介していますので合わせて確認してみてください。
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【保存版】モロッコ国内の移動手段―バス・電車・タクシー
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モロッコの鉄道切符はヨーロッパ(フランス)と同じシステムを導入しており、早割を活用すれば大幅な割引価格で購入することができます。残念ながら、2019年8月現在、チケットのオンライン購入に国際クレジットカードが使えませんが、モロッコ観光の日程が決まっている場合、到着日にすべての切符を購入しておくと安く旅行ができるのでお勧めです。
なお、バカンスシーズンや年末年始に旅行へ行く場合、どうしてもチケットが心配な場合、割高にはなりますがHISが代行でチケット販売をしているので予約しておくと安心でしょう。
日本に通勤快速、特急があるようにモロッコの鉄道も通勤列車(指定席)、普通車(自由席)、高速鉄道LGV(指定席)があります。
モロッコの鉄道は時間通り運航していないという話をよく聞きます。しかし、2018年12月にLGV高速鉄道が開通していこう、時刻表も見直され、以前よりは遅延が少なくなりました。遅れても最大で10分程度でだいぶ改善されていることがわかります。
モロッコの電車・運賃を調べる
日本では移動をする際、Google Mapで路線検索もできますが、モロッコの鉄道はまだGoogle Mapへ対応していません。時刻表を調べる場合は、公式サイトへアクセスし駅名を入力して検索しましょう。
時刻表検索と、料金検索は別画面です。料金検索のページではチケットの購入もできますが、前述したとおり2019年8月現在、インターナショナルクレジットカードは使えず、モロッコ国内で発行したカードしか使えないため、購入方法は省略させていただきます。
モロッコ鉄道の運賃を調べる
モロッコ鉄道の運賃はONCFの公式サイトで調べることができます。前述したように購入するタイミングにより割引があるため、公式サイトで表示される価格は割引価格になっていますので注意してください。
日本人が購入する場合、窓口でしか購入できないため、料金を調べる場合は日程選択でその日を選び、調べるようにしましょう。実際の旅行日程で調べてしまうと、割引価格が表示されるので注意してください。