サハラ砂漠、青の街などで有名なモロッコ、徐々に日本でも人気が出てきていますね。とはいえ、日本からは飛行機で20時間近くかかる非常に遠い国なので、なかなかモロッコの情報が少ないのが現状です。ということで、今回はモロッコのお金事情について解説していきたいと思います。
モロッコのお金はモロッコディルハム
モロッコで使われているお金はモロッコディルハムです。換算レートはおおよそ1 DH = 12円です(2019年9月)。日本からの旅行客もそこまで多くないため、日本では直接両替できる場所がありません。
モロッコの空港では日本円から両替も可能なところもありますが、多くの両替所で扱っているのはユーロや米ドルです。日本円でもっていっても、最悪両替できない場合があるので、現金を持っていく場合はユーロ、もしくは米ドルに換えておくことをお勧めします。
街中で両替する場合、しっかり為替レートと、もらったディラハムを確認しましょう。ほとんどの場合、問題ないですが一部でタイバーツが入っていたという話も聞くので、面倒ですが、しっかり確認するようにしましょう。
モロッコのお金
モロッコの紙幣は最大額が200 DHになります。日本円にすると2000円ちょっとですが、モロッコでは200 DHでも大金です。また高額紙幣になるため、街中のスーク、ハヌートではおつりが出せない場合が多いです。ATMで引き落としをした場合、200 DHで出てきますが、スーパーやホテルなど、使える場所でできるだけ崩しておくことをお勧めします。
100 DH紙幣
200 DHの次に大きいのが100 DH紙幣です。100 DHであれば、比較的使いやすいですが、それでもおつりが出せない場所もあります。マラケシュのジャマエルフナなどの有名観光地では、商品自体もそこそこの値段するため、100 DH紙幣も問題なく使えますが、マイナーな観光地やタクシーなどでは、おつりが出せない場合もあるので、注意しましょう。
50 DH紙幣
その次が50 DH紙幣です。ここまでくると、おつりが出せないケースはほとんどないので、心配はないでしょう。
20 DH紙幣
結構使い勝手がいいのが、20 DH紙幣です。モロッコでは最少額紙幣になりますが、あらゆる場所で使えます。タクシー料金は距離にもよりますが、10 Dh~20 DHで収まるケースが多く、タクシーを利用する場合、20 Dhは非常に重宝します。
10 DHコイン
10DH 以下はコインになります。10 DHは日本でいう500円硬貨のような感覚で、10 DHコインが財布にある安心感は大きいです。使い勝手が非常に高いため、10 DHはできるだけ多く持っておきましょう。
5 DHコイン
5 DHコインも便利です。こちらでは水が1本3 DH、コーラが5.5 DHなので、飲み物を購入する際には5 DHコインが重宝します。
1 DHコイン
1 DH未満のコイン
1 DH = 約12円ですが、1 DH以下のコインはあまり使い勝手がよくありません。実際には1 DH未満の単位としてサンチームという単位がありますが、多くの場合切り上げたり、切り捨てたりしてしまっているためあまりお目にかかることはありません。
それでも、まれに目にするのが0.5 DH(5サンチーム)硬貨です。ハヌートなどで買い物をするときも、0.5 DHまでであれば、細かく払う場合もあります。
タクシーの場合は、切り上げてしまいます。モロッコの場合、そもそも値段というのが固定されていなく、また大雑把な管理のため、1 DH 以下はその時の状況により、切り上げたり、切り捨てたりされる場合がほとんどです。
1 DH未満の硬貨を持っていても、使い勝手が悪いので、多くの場合乞食やストリートチルドレンなどに施してしまう場合が多いようです。
クレジットカードは使えるの?
モロッコでもクレジットカードが使える場所は多くなってきています。大都市のホテルでは基本的に問題なくクレジットカードを使うことができます。しかし、チップであったり、街中での買い物はやはり現金になります。
観光地で買い物をする場合、カードが使える場合もありますが、手数料を取られる場合があるためできるだけ現金を持ち歩くようにしましょう。
なお、両替手数料が高いため、クレジットカードを使ったキャッシングはおすすめです。海外キャッシング機能付きのクレジットカードであれば、ほとんどの街にある銀行ATMでモロッコディルハムを引き出すことが可能です。
モロッコでは現金の両替が制限されていることもあり、一度モロッコディルハムにしてしまうと、日本円やドルに換えるのが非常に面倒です。モロッコへ旅行に行く場合は、現金を大量に持っていくのではなく、必要に応じ都度キャッシングでおろすほうが無駄が少なくて済むでしょう。
基本的に、VISA、MasterCardであればどちらも問題なく使用できます。自分の目的に合ったカードでキャッシング機能付きであれば問題ありません。もし旅行まで時間がないという方は、旅行保険付きで発行期間の短いエポスカード