宮廷女官チャングムの誓い、だいぶ古いドラマですが、放送当時自分はものすごくはまっていました。個人的には、過去にも未来にも最も気に入った作品だと思います。
そんなチャングムの誓いですが、友として、そしてのちにライバルになったチェ・クミョン。彼女が宮廷を去るときに残した言葉が非常に印象的だったのでシェアさせてください。
叔母様に燃やせと言われたけどできなかった。それが私。一族の一員としては迷いを捨てきれず、かといって自分の意志を貫くこともできず、心から自分を信じることもできず、心から自戒することもなく、曇りのない才能を持つこともなく、曇りのない真心を持つこともなく、ひたむきな想いを寄せられることもなく、ひたむきに恋に生きることもできず。。。。 ― 宮廷女官チャングムの誓い 48話 より
チェ・クミョンについて
先代のYahooブログから見てくださっている方(はたしているんでしょうか(笑))はわかるかと思いますが、私は結構ドラマが好きです。一時期韓国ドラマ、「宮廷女官チャングムの誓い」にはまっていたことがあります(笑)。上記のセリフは第48話にて主人公チャングムの幼馴染であり、先輩であり、ライバルでもあったチェ・クミョンが宮廷を去る前のセリフです。
子供のころはチャングムの努力と才能を買い、よき友であったチェ・クミョン。成長するにつれ、ライバル関係へと発展していきます。それは権力争いだけでなく、恋のライバルでもありました。ミン・ジョンホに惹かれていたチェ・クミョン、しかしミン・ジョンホはチャングムを選んだのでした。次第にライバル関係は敵対関係へと発展し最後には宮中を追われる身になってしまうのです。
チェ一族は代々女官長を務め、宮廷ではかなりの幅を利かせていました。しかし、王様は徐々に世襲制から実力を重視するようになり、安泰だと思われていたチェ一族の地位はチャングムの存在によって脅かされることになります。そこで、チェ尚宮はチャングムを追放することにするのですが、その計画を完璧に遂行できなかったのがチェ・クミョンです。その結果、最後には自分が宮廷を追われることになってしまったのです。
そして、上記が宮中を去る前に残した最後の言葉です。
チェ・クミョンに覚える共感と慈悲
ある意味何もかもが中途半端であったチェ・クミョン。彼女が最後に残した言葉は、どこか共感を覚えました。彼女は中途半端だったかもしれませんが、多くの人が彼女のように生きていると思います。自分自身、彼女のように生きてきたように思えるからです。時代が味方しなかったために、身分も慕ってた人も失ってしまうチェ・クミョン。ドラマとは言えかわいそうです。
クミョンの言葉から得る教訓
今の時代、王制とは異なり努力すればかなりのことは実現することが可能です。また一般の人はいわゆる世襲とは関係のない世界で生きているため、政治的な苦悩も少ないかもしれません。しかし、ひるがえって、チャングムのように自身の能力を信じ、自分の思いを貫ける人がどれだけいるのでしょうか。
この世はあらゆる雑念で雑念であふれています。別にライバルを徹底的にやり込める必要はないかもしれません。しかし、その他の部分ではクミョンのように生きている人が多いのではないでしょうか。今、自分の置かれているポジションはベストを尽くして手に入れたポジションでしょうか。それとも、他人の意見に惑わされ、自分自身を貫き通せずに、今のポジションで甘んじてしまってはいないでしょうか。
私の今あるポジションは、生ぬるい環境に甘え、自分の信念を貫き通せず、最大限の努力をせず、何もかも適当に過ごしてきているように思えます。先日投稿した2Q17の世界もそうです。結局、自身の行動の結果のポジションなのです。
今一度自分自身を振り返り、クミョンのようではなく、チャングムのように生きれればと思いました。
ちなみに、クミョンの言葉、韓国語版もありましたのでシェアします。
전해줄 게 있어.
네 어머니께서 너에게 남겼던 서찰.
고모님께서 내게 태우라고 주셨는데.. 태우지 않았어.
그게 나야.
완벽한 집안의 사람이 되지도 못하고 그렇다고..
완벽한 내 주장을 갖지도 못하고
완벽한 자신감이 있지도 않고 완벽한 자괴감이 있지도 않고..
완벽한 재주를 갖지도 않고 완벽한 열심을 갖지도 않고..
완벽한 연정을 받지도 못했고 완벽한 연정을 보내지도 못했고..
※中国語版、英語版もありますので、興味のある方はコメントください(笑)。