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α5100と最強の単焦点レンズで綺麗な星空が撮影できた!

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こんばんは。お久しぶりです。先日星空を撮影に人里離れた山奥へ行ってまいりました。私の持っているカメラはご存知の通り(?)SONYのα5100というコンパクトで安いミラーレス一眼です。レンズも最も安い単焦点レンズ(SEL35F18)とマクロレンズ(SEL30M35)のみで、もっぱら付属の標準ズームレンズを使っています(笑)。やはりあこがれは天の川がきれいに映っている下のような写真を撮りたいのです。

しかしなかなか星空の撮影は難しいですね。機材はもちろん、撮影場所も都心では空気も汚く、余計な灯りが多いため、通常では撮影ができません。というわけで、憧れを憧れで終わらせないためにも、空気の澄んだ山奥へ星空を撮影しに行きました。あいにく満点の星空とまではいかなかったものの、思っていたよりも綺麗に撮影することができました。その撮影してきた写真がこちらです。

α5100 SEL35F18 で撮影した星空

ということで今回のコンテンツは下記の通りとなります。

  • 使用機材と、撮影時の設定
  • RAW現像時の設定(Silky Pix & Photoshop )

ちなみに、α5100、α6000などAPS-Cにおすすめの単焦点レンズは別記事にまとめてありますので確認してみてください♪

【作例付き】SONY(ソニー) α5100・α6000におすすめの単焦点レンズ

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また、α5100、α6000で星空を撮影するにはカールツァイスの短焦点レンズSEL24F18Zがお勧めです。SEL24F18Zであればかなりきれいに撮影することができます。SEL24F18Zについては別記事で紹介していますので合わせて確認してみてください。

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使用機材と撮影時の設定

今回利用したのはわが愛機 SONY α5100で、使用したレンズは35mm 単焦点レンズ SEL35F18 です。通常、星空を撮影するためには明るいレンズ(小さいf値)で広角レンズを使うのが良いとされています。が、私の持っている広角レンズは標準ズームのSELP1650のみでf値は最小でもでも3.5で、解像度も低いため今回は却下しました。私の持っているレンズの中では単焦点 SEL35F18が最も明るく、解像度が高いためこちらのレンズを採用しました。撮影時の設定は下記のとおりです。

  • 撮影時の設定:マニュアルモード
  • フォーカスモード:マニュアル
  • 絞り値:f2.2
  • 露出時間:10秒
  • ISO:手動設定 ISO1600
  • フラッシュ:なし

ちなみに、SEL35F18についての細かいレビューは別記事にしてありますので、そちらをご覧ください。

背景ボケがキレイ!f1.8の単焦点レンズSEL35F18を購入

それぞれ細かく見ていきましょう。

撮影モード

星空撮影は現在のカメラではオートでの撮影がなかなか難しいのが現状です。そのため、あらゆる設定をマニュアル指定できるマニュアルモードでの撮影が基本となります。また当然ながら、撮影はRAWで行います。RAWで撮影することで、後日パソコンで細かく現像を行うことが可能になります。その他の設定はデフォルトでも問題ありません。ホワイトバランスは好みに応じて調整してください。絞り値、露出時間、ISOなどはそれぞれの項目で見ていきますが、マニュアル設定の場合各項目の設定とのバランスも大切になります。これはカメラ雑誌などで勉強しつつ、経験を積むしかないと思います。

フォーカスモード

星の光は弱く、残念ながらほとんどのカメラではオートフォーカスで焦点を合わせることができません。そのためマニュアルフォーカスモードに切り替え、手動でフォーカスを調整することになります。方法としては一番明るい星を見つけ、その星に焦点を合わせるのが一般的です。フォーカスは星空撮影で最も難しいといっても過言ではないかもしれません。少なくとも私は最も難しいと感じました。一度調整が済んでしまえば、フォーカスがずれないように注意し、撮影を行っていくことになります。

絞り値

絞り値は前述したようにF値が小さければ小さいほど光を集められるので、できる限り小さいF値で撮影するのが基本です。ISO感度とのバランスも必要ですが、F2前後が最適かと思います。解放絞り値でもよいですが、ほとんどのレンズは若干絞ったほうが解像度が高くなるため、解放値から2段ほど落とすと良いでしょう。私の場合は解放が1.8でしたので、2段落として、f2.2 で撮影しました。レンズにもよりますが、f2.8ぐらいでも問題ないでしょう。

露出時間

星は思ったよりも早く動いています。特に望遠レンズで撮影をするとなると、星の動きが顕著に現れます。そのため、思っている以上に露出時間は短く設定しなければいけません。露出時間は広角レンズで最大30秒ほどといわれています。ISO感度や絞り値とのバランスによっても変わってきますが、10秒から30秒の間で最適な時間を見つけてください。私の場合はISO1600の場合は10秒、ISO800の場合は20秒で撮影しました。

ISO設定

ISO設定はカメラの性能によって大きく左右されます。可能な限り高いISOで撮影できればいいのですが、高ISO帯では画質が荒くなってしまいます。特に星空撮影の場合、細かい写真になりますので、画質が荒くなってしまっては元も子もありません。普段から許容可能最大ISOを調べておくと良いでしょう。もちろんISOが低ければ低いだけ、露出時間を長くする必要がありますので、あまり低すぎてもだめですので、非常に難しいところです。私の場合許容可能最大ISOが1600でしたので、1600で撮影しました。若干心細かったものの、ISO1600でも結構きれいに星空を撮影することができました。ISO800でも撮影してみましたが、正直あまり差がなかったです(笑)。

良いカメラなどだと、10,000を超えるISOでも画質が落ちることなく撮影できるものもあるようです。自分のカメラに適したISOを選択するようにしてください。

上記の設定で、撮影した取って出しの写真がこちらです。このままでも十分(?)綺麗ですが、現像処理を行って、より美しく仕上げていくことになります(笑)。


ISO1600, 露出10秒, f2.2


ISO800, 露出20秒, f2.2

やはりISOが高いほうが若干荒く撮影されていて、低いほうがきれいに撮影できています。しかしその分露光時間を長くしていますので、ブレが大きくなっています。ここは本当に難しいところです。ISOとシャッタースピードのバランスは撮影者の好みによって変更してください。個人的にはa5100の許容範囲はISO1600が最大かなと感じています。

現像編

星空撮影は撮影して終わりではありません。もちろんそれで終わりでも良いのですが、RAW現像をすることでよりきれいな星空写真が出来上がります。現像ソフトはいろいろありますが、私の使っているお気に入りはSilkypix Developer Studio Pro です。Photoshopも使っていますが、個人的にはSilkypix Proのほうが使いやすく、設定も細かく指定できるので重宝しています。ということでここからはSilkypix Developer Studio を使った現像と、Photoshopを使った星空の現像方法を紹介していきたいと思います。

Silkypix Developer Studio Pro

どんな現像ソフトでも同じかと思いますが、まずはホワイトバランスの微調整を行いましょう。撮影時に完璧な設定で撮影できればよいのですが、多くの場合若干の微調整が必要です。色温度の設定は好みの差はありますが、私の場合青く引き締まった星空が好きですので、3500Kぐらいへ設定します。

次に星の明かりと空の黒さを引き立てるため、コントラストを高くします。私の場合は2.0 ぐらいのコントラストへ設定しました。また、さらに背景の黒さを引き立てるため黒レベルを若干高めに設定します。今回は+10ぐらいで設定しました。

また星空の鮮やかさを出すため、彩度を1.5ぐらいへ設定します。

ここまででほぼ完成ですが、高めのISOで撮影しているためノイズを減らすため、輪郭のシャープさを50ぐらいにセットします(あまり高すぎると不自然になってしまうため、画像を見ながら調整しましょう)。

また、レンズによる周辺を修正するため、レンズのプロファイルを設定し、調整すれば管制です。

下が完成写真です。

Photoshop

次の多くの人が使っているであろうPhotoshopでの現像方法です。基本的な流れは一緒ですが、若干用語などが異なります。

同じようにこちらでもまずは色温度を調整します。こちらも3500Kぐらいにセットします。

次にコントラストを+50ぐらいにセットします。

星空の黒を引き立てるため、黒レベルを下げます。-20ぐらいが適切かと思います。

星の明るさを引き立てるため、明瞭度を高くします。最大値でもよいかもしれませんが、やり過ぎ感があるので、私は+40ぐらいにしました。

また、星の鮮やかさを出すため、自然な彩度と彩度を若干上げます。

これで完成です。下が完成画像です。

まとめ

今回は、私の持っているα5100と最も安い単焦点レンズ(SEL35F18)で撮影しました。意外ときれいに撮れるものですよね。もちろんα5100の上位機種、α6000やα6500などでも同じように撮影できますので、試してみてください。

  • B!