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600点でOK?貿易事務に必要なTOEICスコアと実際の業務での英語を経験者が解説

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こんにちは。中堅フォワーダー(国際物流)で貿易事務として4年弱ほど働いていたアメンボです。貿易事務は海外とのやり取りがあるため、就職活動ではTOEICスコアが高く評価されます。これから貿易事務に就きたいと考えている人の中には、

アメンボ
実際にどれぐらいのスコアがあれば仕事ができるの?

と疑問に思っている人や、

アメンボ
英語以外でどんなスキルが必要になるの?

と気になっている人も多いのではないでしょうか。この記事はそんな方へお勧めの記事になっています。

結論から言うと、おおよそ600点前後が一つの目安となります。業界や職務内容によっても異なってくるので、細かく解説していきます。

ちなみに、貿易事務の実際の仕事内容や年収などについては別記事で紹介していますので、気になる方は合わせて確認してみてください。

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今回の記事はこんな感じ

  • 新卒入社の目安は600前後
  • 貿易事務として働けるのはどんな企業?
  • 多くはメール対応なので、辞書を使いながら対応できれば十分
  • 英語以外で必要になるスキル・資格

貿易事務に必要なTOEICスコアは600点前後

職務内容にもよりますが、目安としてTOEIC 600点もあれば十分業務を遂行できます。実際に求人情報を見ても、550~600前後をラインとしている求人が多いです。

一部新卒や、未経験可となっている求人ではTOEICスコア不問という求人もありますが、実際の職務を遂行する上ではやはり600前後は欲しいところです。

そのため、今後貿易事務職に就きたいと考えているのであれば、600前後を一つの目標としてTOEICを受検されることをお勧めします。

アメンボ
じゃぁ、実際の業務で必要な英語ってどんな感じ?

実際の職務を遂行する中では、6,7割ほどは定型文で対応できるものがほとんどです(物流系の場合)。内容としてもTOEIC 600前後で足りるという印象でした。既存案件の処理では600前後で十分ですが、新規案件やトラブル対応となるとやはり高度な英語力が必要となってくるので、将来的にはTOEIC 800ぐらいを取れるよう目標とすることをお勧めします。

貿易事務として就けるのはどんな企業?

貿易事務という職種で募集がある企業は大きく分けて、

  • 商社系
  • メーカー系
  • 物流系

の3つです。それぞれ特徴が異なるので、自分自身の目指すものと合致しているかしっかり確認しておきましょう。ちなみに、物流系はこの中でも一番門戸が広く開かれているので、物流系から入り、その後商社やメーカー系に転職する人も多いです。

商社系

商社系の貿易事務の職務内容は主に、

  • 仕入れ
  • 交渉
  • 営業
  • 輸送手配

になります。仕事内容が豊富なので、求められる英語も必然的に高くなってきます。場合によっては海外への出張なども入ってくるため、メール処理だけでなく英会話も磨いておいた方が良いかもしれません。

物流系(フォワーダー)

物流系はトラブルが起きない限り、基本的に処理は同じものが多いです。TOEICスコアも600点あれば十分といえるでしょう。また日本のフォワーダーの場合、メインの取引国は東南アジアになり、ネイティブではない英語が主となります。そのため、教科書通りの英語ではなく、実際に経験を積んで、ノンネイティブイングリッシュに慣れていくことが必要となります。

加えて、エージェントとの取引はフランクな英語が多く、シンプルです。そのため、たとえ英語ができなくても数カ月業務を経験すれば簡単に覚えることができるでしょう。

トラブル発生時には高度な英語力も必要となりますが、そもそもトラブル発生時には一人で対処せず、周りに相談しながら進めることになりますので、そこまで深く心配する必要はないでしょう。

もちろんフォワーダーの中でも、キャリアアップや独立などを考えている場合は英語力があるに越したことはないですので、高スコアを目指していきましょう。

ちなみに物流系の特徴としては、英語力以上に事務処理能力が問われる点です。繁忙期は非常に忙しくなり、残業続きになるケースが多く見られます。

メーカー系

メーカー系は商社と物流系の中間のような存在です。また、どちらかというと英語力とくわえて、取り扱っている製品に関する知識のほうが必要となってくるので英語だけでなく製品知識もしっかりと勉強するようにしましょう。

メーカー系といっても、原料を仕入れるための交渉から、完成品を海外へ売り込む営業までと幅広い業務が経験できます。したがって、TOEIC スコアに関していえば最低限600は必要で、社内での昇進やキャリアアップなどを考えると高度な英語力(800点以上)に向けて勉強をすることをお勧めします。

最初は辞書を使いながら対応できればOK

ここまで貿易実務遂行で必要となるTOEICスコアについて紹介してきましたが、ほとんどの場合、英語が必要になるのはメール対応においてです。そのため、多少英語力が足りなくても、辞書や翻訳サイトを使いながら対応できれば問題ありません。

英語以外で必要になるスキル・資格

ここでは主に貿易実務を遂行する上で必要となるTOEICスコアについて説明しましたが、貿易事務は英語力だけで処理できるものではありません。当然それ以外のスキルも必要になってきます。例えば、前述したようにメーカー系であれば、取り扱っている製品の知識が必要となります。

それ以外に、どのような業界であっても、貿易事務として働きたい場合に求められる能力・スキルが、

  • 貿易知識
  • パソコンスキル(特にExcel)

の2つです。

貿易知識については、貿易実務検定という資格があるので参考書などを購入し、勉強することをお勧めします。未経験の場合、いきなり合格することは難しいですが、必要となる知識ですので、勉強しておくと面接でもアピールできるのでお勧めです。

それ以外に必要となるのが、パソコンスキル、特にExcelを扱う能力です。

これは貿易事務に限った話ではないですが、ほぼすべての職種においてメール対応は必要となってきます。そのため、タイピング速度はある程度必要となってくるので、もし自信がない場合は1日5分でもいいので、毎日練習をしましょう。

そしてExcelスキルは必須です。特に貿易業界ではInvoiceやPacking Listといった書類がExcelで作成することが多いです。もしExcel操作に自信がない場合は、しっかり勉強しておいてください。

お勧めはMicrosoft Office SpecialistのExcelを取得することです。基本的には自宅で学習する形で十分かと思いますが、自身のない方はパソコン教室などへ通ってみるのもよいかもしれません。

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