この記事はモロッコへ個人旅行を予定しているけれど、モロッコ国内の主要観光地への移動手段はどうしたらいいか迷っているという人にお勧めの記事になっています。
モロッコにはいくつか国際空港がありますが、日本からアクセスする場合最も便の多いのが最大都市カサブランカになります。そのため、日本からモロッコへ旅行といった場合、基本的にカサブランカから入国し、それぞれの観光地へ移動することになります。
ということで、カサブランカからモロッコへ入国した場合の主要観光地へのアクセス方法を詳しく説明していきます。
この記事のポイント
- カサブランカは大きな都市で空港から市内まで30キロほど離れている
- 国内便はカサブランカ発着がほとんど
- 飛行機以外は、電車、バス、長距離タクシーの4種類の手段がある
- カサブランカの鉄道駅は複数ある(Casa port、Casa voyageurs、L’Oasis)
カサブランカから主要観光地への移動方法
モロッコ国内で移動するには、バス、飛行機、電車、長距離タクシーの4つの手段があります。カサブランカは非常に大きな都市で、カサブランカ空港から市内までは30キロほど距離があります。
カサブランカは経済都市のため、観光スポットはあまりなく必須スポットといえばハッサン二世モスクぐらいしかありません。そのため、モスク見学をしないのであれば、まずはカサブランカから国内線で北のタンジェや最大の観光都市マラケシュに飛んでしまうのも良いでしょう。
お勧めのルートは、カサブランカから入国し、まず国内線で最南端(マラケシュやワルザザード)へ移動し、観光地を巡りながら北上、再度カサブランカからタンジェへ新幹線で移動し、観光地を巡りながらカサブランカに戻ってくるルートです。
少々わかりづらいですが、北へは新幹線が開通しており利便性が高いので新幹線利用がおすすめです。南は電車、バスがありますが時間がかかるためまずは飛行機で飛んでしまうのが良いと思います。
なお、モロッコ国内の主要交通機関については別記事で詳細に解説していますので合わせて確認してみてください。ここで紹介するのはあくまで、最もおすすめな移動手段のみです。
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【保存版】モロッコ国内の移動手段―バス・電車・タクシー
この記事はモロッコへ旅行を考えているけれど、都市間の移動はどのような手段があるのか気になっているという人にお勧めの記事になっています。 こんにちは。青の街シャウエンやサハラ砂漠で有名なアフリカ西北部の ...
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カサブランカからタンジェ
カサブランカからタンジェへの移動は断然新幹線(LGV)をお勧めします。2018年12月に開通した高速鉄道は1日13本出ており、カサブランカからタンジェまで2時間で結んでいます。空港が市内から離れているのに対し、新幹線駅は市内にありますので到着後すぐに観光orホテルへ行くことが可能です。
新しく開通した高速鉄道は、車内も日本の新幹線のようにきれいに整備されており、カフェテリア車両もあるので快適な移動が可能です。カサブランカから入国した場合、空港駅からまずカサボヤジャー(Casa voyageurs)へ行き、カサボヤジャーから新幹線へ乗り換えてタンジェへ行きます。タンジェまでは1本なので、非常に楽です。
ちなみにLGVであれば、HISがチケットの代行販売も行っているので、心配な方は日本から予約しておくと安心でしょう。
カサブランカからシャウエン
モロッコといえばシェフシャウエンといっても過言ではない、青の街シェフシャウエン。シェフシャウエンは街すべてがインスタ映えスポットなので女子旅には非常にお勧めの観光地です。
そんな人気の観光地ですが、残念ながらアクセスはあまりよくなく、バスもしくは長距離タクシーでしか行くことができません。またバスも本数が少ないため、チケットは早めに購入しなければ売り切れてしまう場合があるので注意が必要です。
シャウエンを観光する場合のお勧めルートは、
カサブランカ→フェズ→シャウエン→タンジェのルートですが、カサブランカからダイレクトで行く場合、CTMがおすすめです。カサブランカからは1日1本、13時半にCTMが出ています。移動時間は8時間と非常に長いですが、カサブランカダイレクトはCTMがやはり一番便利です。
カサブランカからフェズ
モロッコの古都フェズは入り組んだメディナや青い食器などモロッコ観光では外せない観光スポットです。メディナ内にインスタスポットもいくつかありますが、ショッピングをするならフェズといっても過言ではないぐらい、メディナ内は小物であふれています。
そんなフェズへカサブランカからアクセスする場合、電車もしくはCTMがおすすめです。どちらも移動時間は4時間で、どちらも駅もメディナから少し離れているので使いやすいほうを選択すればよいでしょう。
電車の場合、Casa Voyageurs駅からの乗車になります。Casa Portからは出ていないので注意しましょう。
カサブランカからラバト
モロッコの首都ラバトは観光スポットというわけではありませんが、それでも経済都市カサブランカより多くの観光スポットがあります。また首都というだけあり、世界各国のレストランが集中しているので、モロッコ旅行でモロッコ料理にちょっと飽きたという場合はラバトで一服してみるのもお勧めです。
そんなラバトへのアクセスはやはり電車が圧倒的に便利です。ラバトにも駅は2つあり、カサブランカよりのRabat Agdalが高速列車も停車する新市街の駅です。奥のRabat Villeは旧市街(メディナ)へ行く場合は便利な駅ですが、高速列車は停車しません。
ラバトへ行く場合は、Casa voyageurs駅、Casa port駅両方から行くことができます。高速鉄道を使う場合はCasa voyageurs駅から、通勤シャトル列車(Al atlas)を使う場合はCasa portからの乗車です。乗車時間もカサブランカ―ラバト間ではあまり変わらない(高速鉄道45分、在来線55分)ですので、時間帯にあった列車であればどちらでも問題ないでしょう。
カサブランカからマラケシュ
モロッコ最大の観光地マラケシュ。マラケシュは夏は非常に暑いですが、暑いからこそモロッコ人の熱気もすごく、ザ・モロッコの雰囲気を味わえるのがマラケシュです。マラケシュを観光しなかったら、本当のモロッコを体験できないといっても過言ではありません。
カサブランカからマラケシュへ移動する場合、ダイレクトで行くのであれば飛行機が良いでしょう。特にカサブランカから入国し、マラケシュへ直で行きたいのであれば、そのまま国内線で移動することをお勧めします。マラケシュは最大の観光地ということもあり、1日5本もフライトがあります。空港から市内へは少し離れていますが、電車で行く場合3時間かかるのに加え、遅延が発生しやすい路線でもあるので、飛行機を使ったほうがスムーズに移動できること間違いなしです。
まとめ
モロッコ国内の移動手段は多くありますが、日本から観光で行く場合時間が限られている場合が多いです。そんな時、時間通りに移動できるのとそうでないのとではストレスが全然違いますよね。ここでは主要観光地への移動でできるだけストレスの少ない移動方法を紹介しました。
もちろんここで紹介した以外にも、バスや民営バス、列車やグランドタクシーなど様々な移動手段があります。途上国の雰囲気を肌で感じてみたいという方はグランドタクシーを、ストレスフリーで旅行をしたいという場合はこちらで紹介した方法で移動してみてはいかがでしょうか。