こんにちは。海外旅行へ行く際、旅行先での移動手段は気になりますよね。青の街やサハラ砂漠で人気のモロッコはアフリカ大陸初の高速鉄道が2018年12月に開通しました。モロッコではLGV、通称アルボラック(Al Boraq)と呼ばれ、最大都市カサブランカから首都ラバト、北の商業都市タンジェをつないでいます。
そこで、今回はモロッコの高速鉄道LGVの時刻表、チケットの購入方法などについて詳しく解説していきます。
LGVアルボラックはこんな感じ
- 最大都市カサブランカから首都ラバト、北の商業都市タンジェを2時間で結ぶ高速鉄道
- チケットの購入はモロッコで(日本のクレジットカードは使えない)
- 日本で購入する場合はHISの代行手配を
モロッコの高速鉄道LGVが開通
2018年12月、アフリカ大陸としては初となる高速鉄道がアフリカ西北部の国、モロッコで開通しました。暫定的に最大商業都市カサブランカから、北部の最大港湾都市タンジェ(Tanger)を結ぶもので、今まで鉄道で5時間かかっていたのが最大2時間10分へと短縮されました(JETROより)。
これにより、モロッコ国内での主要都市間の移動が今まで以上に便利になりました。非常に人気の高い観光地、シェフシャウエンまで今まではバス(CTM)で行くのが主流でしたが、高速鉄道の開通により、カサブランカからであればタンジェ経由で行くことが可能になりました。
将来的にはモロッコ東部の都市、ウジダ(Oujda)、旧都フェズ(Fes)、最大の観光地マラケシュ(Marrakech)を経て西はアガディール(Agadir)まで結ぶ予定となっています。全線開通すれば、モロッコ国内の移動はものすごく便利になること間違いなしです。
高速鉄道(LGV)の乗り方
高速鉄道が開通したといっても、現在は非常に限られた区間でしか運航されていません。現在開通しているのは、タンジェ―ケニトラ―ラバト―カサブランカを結ぶ区間です。
時刻表
時刻表はONCFのページから確認することができます。注意点としては、カサブランカ、ラバトは複数駅がある点です。カサブランカ空港からは、Casa Voyager駅での乗り換えになります。
カサブランカの駅
- Aeroport Med V カサブランカ空港駅
- Casa Voyager 高速鉄道LGVの始発駅
- Casa Port 在来線のターミナル駅、ラバトまでシャトル列車が走っている
- L’Oassis 南(マラケシュ)方面へ行く際の乗り換え駅
ラバトの駅
- Rabat Agdal 高速鉄道の停車駅
- Rabat Ville 高速鉄道は止まらないので注意
高速鉄道は、モロッコ国内でも比較的時間通りに運航している交通手段ですので、安心して旅程を組むことができます。
チケットの買い方
チケットは基本的に駅の窓口で購入します。オンラインでも販売されていますが、日本のクレジットカードは使えないため現地へ行ってから窓口で購入しましょう。なお、ピークシーズンなどチケット確保が心配な場合、ちょっと割高ですがHISが代行販売しているので心配な方は確保しておくことをお勧めします。
ちなみに、モロッコでのピークシーズンは、
- ラマダン明けの連休
- イードアルアドハー前後
- 夏休み(7月から8月)
- 年末年始
です。ラマダン明けとイードアルアドハーについてはイスラム暦になりますので、事前に確認しておきましょう。
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一等車と二等車があり、どちらも指定席となっています。どちらも大きな違いはありませんが、一等車のほうがいわゆる日本でいうグリーン車になっています。
現地窓口で購入
フランス語のほか、多くの窓口で英語も通じます。自動発券機もありますが、駅名が分かりづらいので、窓口で購入することをお勧めします。なお、日本のクレジットカードは使えるものと、使えないものがあるので、念のため現金を用意しておくことをお勧めします。
カサブランカから入国した場合、カサブランカ空港駅(Aeroport Mohammed V)で購入できるので、滞在期間中必要なチケットはここで購入しておくとよいでしょう。
HISで代行購入
HISで購入可能なのは、下記のチケットのみです。すべて2等車になります。
予約可能な時間帯も限られていますが、確実に席を取りたい場合はHISの代行を利用すると良いでしょう。