こんばんは。2015年9月にカメラデビューしたアメンボです。初めて購入したのがSONYのミラーレス一眼 α5100だったのですが、これが大当たりでした。
α5100は
- APS-Cサイズながらめちゃくちゃコンパクト
- コンパクトなのに、画質もきれいで暗所にも強い
- 自撮りも可能
- 操作も簡単なのにめちゃくちゃ凝った写真も撮影可能
と、初心者から上級者までおすすめできる非常に良いカメラでした。
CanonのMやPanasonic のルミックスとも悩みましたが、α5100で正解だったと思っています。3年強使ってみたうえで、改めて徹底レビューをしてみたいと思います。
購入の参考にしていただけたら幸いです。
初めに
当レビューは徹底レビューのため、記事が非常に長くなっています。サクッとレビューを読みたい方は、簡易レビューも書いていますのでそちらをご確認ください。
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初めて購入したミラーレス一眼 SONY α5100のレビュー
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そのほか、α5100を使って撮影した作例集、カメラの購入と同時にそろえておきたい付属品、おすすめの単焦点レンズや、星空、マクロ写真の撮影方法なども別記事にしていますので購入の参考にしていただけたら幸いです。
SONYミラーレス一眼 α5100徹底レビュー
α5100を一言でレビューするなら、「コンパクトなのにめちゃくちゃキレイ!」につきます。正直購入前は画質がとても気になっていたのですが、α5100であれば問題なく十分きれいに撮影できます。
画質・サイズレビュー
カメラはセンサーサイズが命といわれるぐらい、撮影に使われるセンサーのサイズが重要になります。最近ではスマートフォンやコンパクトデジカメでも非常にきれいに撮影できるようになり、センサーサイズと画質が単純比例しなくなってきていますが、それでもセンサーサイズは大きいほうがきれいに撮影できます。
センサーサイズは大きいほうが良いのですが、センサーサイズと比例して本体のサイズも大きくなってしまいます。
しかし、α5100はAPS-C(上から2番目に大きいサイズ)のセンサーを備えながら、非常にコンパクトなつくりになっているのです。
下がAPS-C(一番右のみ一回り小さなフォーサーズのカメラ)のカメラサイズを比較した表です。
SONY α5100 | CANON M100 | FUJIFILM X-T20 | LUMIX DC-GF10W |
109.6 x 62.8 x 35.7 | 108.2 x 67.1 x 35.1 mm | 118.4 x 82.8 x 41.4 mm | 106.5 x 64.6 x 33.3 mm |
283 g | 266 g | 333 g | 240 g |
サイズ感としてはCANON M100とほぼ同じですね。ちなみにレンズはSONYのほうが豊富にそろっています。2018年9月時点でSONYのEマウントレンズが147種類、キャノンのEF-Mマウントレンズが36種類です。圧倒ですね。
上の表からわかるように、APS-Cサイズのセンサーを備えたカメラの中では非常にコンパクトに収まっているのです。一回り小さいセンサーフォーサーズを備えたLUMIXと比較しても大きな違いは見られません。
つまり、APS-Cという大きなサイズを備えていながら、コンパクトであるため、気軽に高画質の写真を撮ることが可能なのです。
実際私も、通勤時にビジネスバッグに忍び込ませ、退社後撮影に行ったりしています(笑)。
さらに詳しく
センサーサイズとは、カメラの画像を撮影するのに必要な撮像素子のサイズのことで、
- フルサイズ(36mm × 24mm)
- APS-C(22.6mm × 8mm)
- フォーサーズ(17.3mm × 13mm)
- 1型(13.2mm × 8mm)
などの種類がある。コンデジやスマートフォンではさらに小さいサイズのセンサーが使われている。一般的にサイズが大きいほうが暗所に強く、キレイな写真が撮れるといわれている。
画素・画質・ISO感度
では、α5100ではどこまできれいな写真が撮影できるのでしょうか。作例付きで紹介していきたいと思います。
α5100の画素数は約24,300マン画素、最近の一眼レフ・ミラーレスとしては主流の画素数になります。ここまでくると、画素数が多いよりもレンズの善し悪しが画質に影響してくるので、あまり画素数は気にする必要はないでしょう。
これは、キットレンズで撮影した東京駅の写真です。ISO感度は1600まで上げていますが、手持ちで十分きれいに撮影ができています。夜景であってもISO感度を調整すれば十分きれいな撮影が可能です。
ISO感度はISO100~拡張25,600まで対応しています。もちろん実際に撮影する際は画質を見ながら自分の許容範囲で調整が必要ですが、拡張25,600で撮影してもiPhoneなどのスマートフォンで撮影するよりはるかにきれいな写真を撮影することができます。
個人的にはノイズが気になるので、ISO1,600~3,200前後までで撮影することが多いのですが、入門機としては十分すぎるぐらいの性能です。
やはり、ISO 25,600まで上げるとノイズが目立ってしまいます。サンプル写真は同じものをISO感度を変えて撮影したものですが、ISO 3,200ぐらいまでであればノイズもあまり気になりません。
機能・操作性レビュー
α5100は入門機でありながら、バルブ撮影やマニュアル撮影も可能な本格的なミラーレス一眼となっています。それでいて、初心者に優しいオート撮影や、シーン撮影モードも備わっているので操作で困ることはまずないでしょう。
かなり細かい設定ができますが、初心者におすすめなのは
- プレミアムお任せオート
- シーンセレクション
- 絞り優先モード
です。ほかにもマニュアル撮影やパノラマ、シャッタースピード優先モードなどもありますが、基本的には上記の3つを覚えておけば撮影で困ることはないでしょう。
背景をぼかして撮影したい場合は、3.絞り優先モードに設定し、f値を最小にして撮影します。
操作性
操作性は前述したように、非常にシンプルな設定になっています。撮影モードを変更するには、真ん中のボタンを押し、ダイヤルを回せば変更することができます。ホワイトバランスなどは、メニューボタンから設定へと入る必要がありますが、この辺は基本的にはオート設定で問題ないでしょう。
機能
α5100は非常に多くの機能が備わっています。一例をあげると、
- 内蔵アプリを使った撮影
- 動画撮影
- パノラマ撮影
- Wi-Fi接続
- オートフォーカス
- ピクチャーエフェクト
- 美肌効果
などなど、挙げればきりがないのでこの辺にしておきますが、3年強使った自分でもまだ使ったことのない機能があったりするから驚きです。
特に、内蔵アプリを使った撮影は随時アプリが公開されていて、たとえば日の出や日の入りをきれいに撮影するアプリであったり、タイムラプス、複数の写真を重ねて撮影する多重露光、などなど非常に面白いアプリが盛りだくさんです。
内蔵アプリを使った撮影以外にも、Wi-Fi機能は非常に有能で、撮ったその場でスマートフォンに転送できるほか、スマートフォンと接続してスマホをリモコン代わりに使うこともできます。集合写真などで遠隔でシャッターが切れるので非常に便利です。
セルフィー
α5100は180度回転可能なチルト液晶を備えており、自撮りやセルフィーも簡単に撮影することができます。ミラーレスでセルフィーって重くない?って思う方も多いかと思いますが、α5100と付属のキットレンズであれば非常に広角で且つコンパクトなので、全然苦になることなくセルフィー撮影が可能なのです。
フラッシュ・ストロボ
α5100には小さいながらも、ストロボが備わっています。カメラ左上の「フラッシュ」ボタンを押せばフラッシュが出現します。
そのまま撮影してもよいのですが、α5100のすごいところはバウンス撮影が可能なところです。
バウンス撮影って?思いますよね(笑)。バウンス撮影とはフラッシュを直接被写体に当てるのではなく、壁や天井などに当て、光を一度反射させることで、自然な形で撮影する技術のことを言います。要はフラッシュを壁などに反射させることと思ってください。
多くのカメラはフラシュが固定式のため、被写体へ直接当てるか、もしくは鏡などを使ってフラッシュを曲げない限りバウンス撮影はできません。しかしα5100は指で簡単にフラッシュの方向を変える(上下方向)ことができるため、バウンス撮影が簡単に行えるのです。バウンスのサンプルを載せておきます。上から順にフラッシュ無、バウンスなしのフラッシュあり、バウンスありのフラシュです。
どうですか?違い分かりますか?バウンスなしのフラッシュだとかなり直接フラッシュが当たってしまうため、光の反射が気になってしまいます。対してバウンスありのフラッシュであれば自然な形で光が当たりますので、柔らかい感じに撮影することができます。
特に室内でポートレート撮影をする場合、直接モデルに光を当てるのではなく、バウンスを使うとプロっぽい写真が撮影できます^^
レンズレビュー
最後はレンズのレビューです。キットレンズでついてくるレンズはSEL1650という標準ズームレンズです。解放F値が3.5と暗所やボケ具合はいまいちですが、非常に広角なため集合写真や前述したセルフィーの撮影、風景写真には非常におすすめです。
私が購入した3年前はEマウントレンズの数が限られていましたが、最近ではSONYもカメラに力を入れているため非常に数が増えてきました。
2018年9月時点でSONYのEマウントレンズが147種類もあります。
標準レンズに飽きてきたら、非常にきれいなボケを楽しむことができる単焦点レンズSEL35F18やポートレートレンズSE55F18Zを買ってみるとさらに撮影の幅が広がり、写真が楽しくなることでしょう。
α5100におすすめの単焦点レンズについては別記事でまとめてありますので、こちらも併せて確認してみてください。
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α5100ちょっと残念なところ
ここまでα5100の良い点ばかりに注目してきましたが、もちろん欠点やデメリットもあるので紹介しておきます。
- 細かい操作はちょっと大変
- レンズ価格が高め
- ファインダーがない
細かい操作はちょっと大変
これはコンパクトさ故の欠点ですが、コンパクトに作られているためボタンを最小限まで削られてしまっています。マニュアル撮影でホワイトバランスやシャッタースピード、フォーカスの変更などをする場合はどうしてもボタン操作が増えてしまいます。これはコンパクトさゆえの欠点なので、仕方がないといえば仕方がないですね。
とはいえ、初心者にボタンが多くても迷うだけですし、頻繁にマニュアル撮影をしなければそこまで不便ということもありません。それよりもこのコンパクトさを私は気に入っています。
レンズ価格が高め
レンズ種類が増えてきてるのは良いのですが、SONYのレンズは基本的に少し高めです。勿論、高めではあるもののそれなりの性能(画質)は保証されるので良いのですが、学生などが購入する場合はちょっとレンズをそろえるのに苦労するかもしれません。安いレンズが良い!という方はミラーレスよりも通常の一眼レフのほうがおすすめです。とはいえ、一眼レフになるとサイズがかさばるので、コンパクトさならやはりミラーレスです。
ファインダーがない
これも好みがわかれる点かと思いますが、ファインダーがあると直射日光の下でも撮影が楽になります。また、カッコいいカメラを持っているのに、ファインダーをのぞかずに撮影していると、どうしてもアマチュア間がぬぐえないんですよね(笑)
とはいえ、モニターの明るさを調整すれば直射日光の下でも普通に撮影できますし、高所や低所を撮影する場合はむしろファインダーは必要ないので見た目だけの問題です(笑)
α5100総合評価
デメリットを考慮したうえでの総合評価ですが、初心者向けであれば自信をもっておすすめできる機種です。初めてミラーレス・一眼レフを購入するというのであれば、絶対に気に入ること間違いなしです。α5100は少々古い機種ではありますが、まだまだ現役で使うことができます。
使い方によってはかなりキレイな写真が撮影できますし、液晶ディスプレイが180度回転するのでセルフィ―を撮影する場合にもおすすめです。上位機種のα6000、α6300ではセルフィ―は撮影できないのでここは需要なポイントですね(笑)。
初心者でも、中上級者でもコンパクトさを犠牲にしたくない!でも画質は妥協できない!という人はぜひα5100を検討してみてください。きっと気に入ると思います。