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【貿易事務】サレンダードBL・Sea Waybillが使えない国がある?使えない国と注意点

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こんにちは。物流系の貿易会社で4年ほど働いていたアメンボです。この記事では海上輸送で使われている、サレンダードB/L(本地回数やTelex Releaseともいう)、Sea-Waybillの使えない国や、使えない取引、注意点が多いため、細かく説明していきたいと思います。

なお、サレンダードB/LとSea-Waybillの違いについては別記事で詳しく解説していますので、併せて確認してみてください。

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【貿易事務】サレンダードBLとsea-waybillはどう違う?実務上の処理と定義上の違い

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サレンダードB/L・Sea Waybillが使えない商取引

ご存じの方も多いかと思いますが、L/C決済を利用した銀行経由の取引にはサレンダードB/L・Sea-Waybillは使うことができません。実際にはSea-waybillを使ったLC決済というのも可能ではありますが、多くの銀行で海上輸送については「オリジナルB/L」を必要としています。将来的には変わる可能性もありますが、しばらくは難しいでしょう。

サレンダードB/L・Sea-Waybillの使えない国・地域

貿易関係で働いていればわかるかと思いますが、国際化が進み国際商業会議所(ICC)などにより、各国の貿易に関する法はだいぶ共通化されてきました。それでも、やはり国が違えば商習慣も異なります。

サレンダードB/LやSea-Waybill、オリジナルBLの扱いが国によって異なるという場合もありますので、新規で取引をする場合はあらかじめ相手国の商習慣や書類の扱いについては確認しておきましょう。

例えばアメリカ合衆国ではオリジナルB/LはSea-Waybillと同様に扱われますし(注1)、南米の奥の国ではサレンダードB/LやSea-Waybillは使えません。ここではいくつか主要な貿易国での習慣について説明しますが、ここに記載のない国については、十分調べて取引をするようにしてください。

注1:アメリカ合衆国では船荷証券(Straight B/L)はExpress B/Lとも呼ばれ、SWBと同様に扱われています。つまり、オリジナルB/Lであっても、原本不要で貨物のリリースができてしまうのです。多くの国では証券と引き換えになっていますが、米国と取引をする際に貨物リリースを保留したい場合は、船会社と事前に相談するようにしてましょう。(JASTPRO参照

サレンダードB/L・Sea-Waybillの使えない国・使える国

それでは、サレンダードB/L・Sea-Waybillの使えない国・使える国をリスト形式で見ていきましょう。

主にリストとして挙げられているのは南米東海岸の国々です。これらの国々ではSea-Waybillだけでなく、サレンダードB/Lも利用できません。ここに挙げた国々では通関で、オリジナルのサイン入りB/Lの原本が必要なため、注意してください。

  • ブラジル
  • アルゼンチン
  • ヴェネズエラ
  • コロンビア
  • パラグアイ
  • ペルー(NVOCCはSWB利用可能)

ここに記載されている国以外にも利用できない場合もあるため、確実に利用できるとわかる国以外は必ず確認するようにしましょう。

反対に日本の主要貿易相手国でSea Waybillの利用が認められているのは、

  • 韓国
  • 台湾
  • 香港
  • タイ
  • シンガポール
  • ドイツ
  • オーストラリア
  • ベトナム
  • EU加盟国

となっており、基本的には問題なくSea Waybillを使うことができます。

また、南米の国々でも地理、ペルー、ウルグアイ、メキシコではSWBが認められています。

ここで紹介した内容はJASTPROのレポートをもとに記事にしています。さらに詳しい情報についてはJASTPROのPDFファイルを確認ください。

まとめ

Sea-waybillやサレンダードB/Lを使った取引は貨物の引き渡しには便利ですが、オリジナルB/Lと異なり書類原本がなくても貨物引き取りができてしまいます。そのため、商品代金の受け取りに不安がある場合や、初めての取引などでは必ず、オリジナルB/Lを使うようにしましょう。

またサレンダードB/Lは慣例的に用いられているものであり、しっかり定義されたものではありません。そのため、国によってはサレンダードB/Lを受け付けてくれない国もあるので注意しましょう。

Sea-Waybillについても同様でここで紹介したように国によって使えない場合があります。また、取引先や担当者によってはSea-waybillを過去に使ったことがないため、たとえその国で使える場合であっても、使えないと言ってくるケースもありますので注意しましょう。

多くの場合、輸入側からSWBでは通関・貨物引き取りができないと言ってくるケースがあります。すでにSWB発行済みで、サレンダードB/L・オリジナルB/Lへ切り替える場合、追加費用が掛かる場合がありますので、SWB対象国である場合、説明をすれば理解してもらえるでしょう。SWBは便利ですので、支払いに不安のない取引先では積極的に使っていくとよいでしょう。

かなり広い国々でサレンダードB/LもSea-Waybillも普及してきましたが、知識が広がるには時間がかかります。最も広く知られていて、トラブルが少ないのはオリジナルB/Lです。ただし、そのオリジナルB/Lでさえも米国では扱いが異なっていたりします。海外と貿易をする際は、常識などないということを頭に入れ、取引するようにしましょう。

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